「九星気学」は生年月日、干支、それから五行の思想などを組み合わせることで、生まれた年別に9種類、九星にカテゴライズして運勢を視る東洋占いです。
考えの大元になっているのは、天地に存在しあらゆるものを構成している物体や気体、「木・火・土・金・水」の5つの要素と、男女、善悪、静動といった相反する二元説を示す中国発祥の陰陽五行説。
それから、12年で1周する干支の他、9年と9か月ごとに1周する「九星」と呼ばれる星の巡りです。九星には一白水星、二黒土星、三碧木星という9種類があり、占いの結果も生まれ年によって分類されるこの九星によって判断していきます。
なお、「気学」という占術は九星術がベースになっているもので、アレンジを加えた「九星気学」という独自の占術を生み出したのは明治時代の日本人です。
九星気学は、主に方位に関する吉兆に用いられることが多いのが特徴ですが、割り振られた九星によって、その人の生まれ持った本質や運勢も鑑定することが可能です。
たとえば、五黄土星に該当する生まれ年のかたは思いやりがあり、困っている人を放っておけない性質が多く見られ、寅年や巳年といった特定の年はその人に変革を起こす事件に見舞われ、腸に関する病に注意が必要といった特徴が表れます。
他にも潜在能力などを知ることができ、能力から見た恋愛や結婚運、仕事運であれば向いている職業、金運であれば合っている稼ぎかたなども占うことが可能。片思いをしているかたへのアプローチ方法、転職先探し、健康への気遣いかたなどの参考になります。
相性のいい相手も振り分けられた属性ごとに占うことができ、人間関係が上手く行かない時にはそれぞれに見られる特徴を踏まえた上で対策を練ることで改善を見込めます。
占いの中では、生まれ持ったものを視る「命術」の他、風水の要素も含むことから周囲の環境を占う「相術」の要素もある鑑定方法です。
自身が九星の中でどこに当てはまるかを確認しておけば、さまざまな場面で開運の方法や失敗を避ける方法を知ることができます。